白パト ( 確保 )



巡回パトロールの最中、ハクが突然
「 20m前方の民家の塀際に 生体反応を感知 」
「 ハク、其の家の住民じゃないのか? 」
「 身元確認は困難でっけど やけに不審な行動が伺えます 」
「 アイ・ビーで 確認して見まっか? 」「 ああ、そうしてくれ 」
「 了解、アイ・ビー発射 」ボシュ、
「 ねえ、アイ・ビーって何なの? 隼人君 」
「 はい、吉川巡査部長 アイ・ビーと言うのは
         蜂に似せた ロボットカメラの事なんです 」
( ウィィーン・・ ) フロントパネルからモニター画面がせり上がる
「 リモコンカメラの映像を このモニターで確認する事が出来ます 」
「 ハク、もう少しカメラを近くに寄せてくれ 」「 了解 」
カメラが不審人物を映し出すと
「 あっ、ガラスを割った 」
「 ハク、指令本部に応援を要請 」
「 サイレンを鳴らして現場に急行するぞ 」「 はいな~ 」
ギューン、ファン、ファン、ファン、キィーッ
ファン、ファン、ファン、・・ ガチャッ、ガチャッ、
「 巡査部長、よろしいですか 」「 ええ、踏み込みましょう 」
隼人と夕子は 拳銃を構え
住宅の正面から塀伝いに 裏庭を覗き込んだが 犯人の姿が何処にも見当たらない
隼人は オペレーションマイクを口元に近づけると
「 ハク、犯人は何処だ! 」
すぐさま イヤホンに「 隼人はん、カーポートの上に生体反応がおます 」
隼人がカーポートを見上げると 一瞬、人影が見えた
「 巡査部長、カーポートの上です、」
隼人は大きな声で「 コソ泥!観念して降りて来い 」
だが、一向に 犯人が 下に降りてくる様な気配が無い
「 俺が 登りますから 巡査部長は此処で待機していて下さい 」
「 了解、でも 気を付けて 」「 はい 」
隼人は 拳銃をホルダーに仕舞うと
         塀に足を掛け 其処からカーポートに乗り移った
丁度その時、犯人が母屋の瓦屋根に手を掛け よじ登ろうとする姿が見える
「 待てえ~っ 」
隼人が 犯人の足を掴んだ瞬間
バリバリバリ バシャーン ドスン、ドサッ、
カーポートの薄いカーポネートを破り 犯人諸共 下に落ちてしまった
それでも しっこく犯人に取り付き 後ろ手に手錠を掛けると
「 確保しました 」
・・・
ファン、ファン、ファン、 ファン、ファン、ファン、
やがて 二台のパトカーが到着し 応援に遣って来た 警ら係に犯人を預けた
「 あ痛っ 」「 隼人君、大丈夫? 」
「 落ちた時に 腰を打ったみたいです 」「 あ痛っ 」「 あつっ 」
バタン、バタン、隼人は夕子の肩を借りながら 千鳥足でハクに乗り込むと
「 ハク、警察病院まで 連れてってくれ 」「 了解 」
・・・
 


       ↑ ブログトップ
[PR]
by toxtu | 2017-02-20 21:45 | 自作小説 | Comments(0)
<< 計画的運任せの恋愛事情 2 白パト ( ジャガー ) >>